• ケチャップ

    80年代を放浪に明け暮れ、
    5年にわたりアメリカのどん底を旅したAKIRAの描くニューヨークは、
    バイオレンスとエロスの交錯するディープなアンダーワールド。
    そんな世界で花開く友情と再生と愛の物語。

  • 第1章 独立記念日
     
    第2章 迷える子羊たち
     
    第3章 慈悲の街
     
    第4章 地上より永遠に

           寄せ書き (田口ランディ)

     
    中身は読んだ人だけのお楽しみだけど、ちょっとだけ紹介しておこう。
    舞台はアメリカ。
    アーティストやジャンキーの住むニューヨークのイースト・ヴィレッジからはじまり、
    シカゴからサウス・ダコタまで、息もつかせぬ大逃避行がくりひろげられる。
    主人公は日本人アーティストであり麻薬の売人のアキラと、
    キューバ出身のオカマ・スプーキー、破天荒な女子中学生エッグの3人だ。
    もちろんオレの体験にもとづいた自伝小説だが、「COTTON 100%」が自伝100%だとすると、
    「ケチャップ」は自伝80%。残りの20%がこの小説の魅力をにぎっている。

    「世界一おもしろい小説を書いてやる!」
    そうオレは決心し、とてつもないスピード感と、めくるめく驚きが連続する物語を完成させた。
    作家仲間ロバート・ハリスはこんな帯を書いてくれた。

    この物語は地獄から天国までのローラー・コースター・トリップだ。
    振り落とされないようにしっかりとつかまって
    このとてつもなく面白いストーリーを堪能してほしい(帯:ロバート・ハリス)

     
    もうこれは読むドラッグである。
    1行目を読んでしまったが最後、君は本を閉じられなくなる。
    盟友、田口ランディさんはこんな感想を寄せてくれた。

    家に戻ったらケチャップが着いていた。
    明日から屋久島なので、一気読みしました。
    ……というか、一気読みしちゃうくらい面白かった。ドライブ感がたまらないです。
    ジャットコースターに乗ってるみたい。
    コニーアイランドみたいな遊園地に紛れこんだような、
    スリリングで、せつなくて、バカげてて、すごくいいです。
    エッグの父親が火事で死ぬところとか、ところどころかなりぐっとくるシーンがあって、
    それが効いている。暴力シーンも私好みにエグくてすごくいいです。
    肛門から頭を入れちゃう……って、話には聞いたことがあるけど、本当なんだ……。
    エッグが子供を産むことを決意するのも、私が女だからかもしれないけど泣けたなあ。
    それから、外国人がよく描けているなあ…と、
    劇画タッチの外国人が妙なリアリティをもってる。
    映画を見てるような気分になる。人相が映像で見えてくる感じ。
    こういう話は私は絶対に書けないなあ、とちょっと羨ましくなった。
    で、内容的にまったく文句なく傑作だと思います。  (田口ランディの寄せ書きより)

     
     
    AKIRA作品を読んだことのある者なら誰でも知っているが、強引に腕を引っ張られ、
    異世界をいっしょに旅し、読み終わった後には、とんでもなく幸福な読後感に包まれる。
    喜びも悲しみも、聖も俗も、崇高さも愚かしさもすべて内包し、
    人間が愛しくて愛しくてたまらなくなる。
    あらゆる常識や道徳をふっ飛ばし、君を幽閉していた牢獄を木っ端微塵に破壊してくれる。
    たった1冊の本が君を自由にするんだ。
    生きづらさをかかえる者も、
    本当の自分を探している者も、日常に物足りなさを感じている者も、
    クリニックやカウンセラーやヒーラーに何万円も払うより、
     
    1600円の「ケチャップ」を買いなさい。
  • 3ヶ月ごとに出るこの雑誌「paperback」(SWITCH別冊)にオレは「ケチャップ」という最新小説を連載。エッセイの連載はあったが、小説の連載ははじめてだ。

    オレも「COTTON100%」では書ききれなかったジャンキー時代の生活を清算せねばと思っていたので、打てば響く鐘のごとく「ケチャップ」に没入した。
    最初はほとんどノンフィクションでいくはずだったのに、どんどん物語の亡霊がオレを引っぱりまわし、とんでもない方向に連れていかれる。
    運命にしろ創作にしろ、コツはひとつ。
    自我とかに縛られて逆らったりせず、いっしょに遊ぶことだ。
    物語の亡霊は、いつもいつも「僕の話を聞いて」「あたしのことを書いてよ」と、みんなに語りかけてるのに、いつも無視されて悲しい思いばっかりするらしい。
    気がつくけばいつも、 自分では予想だにしなかった作品が「誰か」によって創られている。
  • ケチャップ

    晶文社より 1,600円
    2012年8月3日発売

  • 「ケチャップ」 みなさまからのご感想

  • ライブに参加すると「COTTON100%」「ケチャップ」
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